こんにちは。
東京 世田谷の心理セラピスト 満月のりこです。
「どうして生きるのがこんなに辛いの?」
「どうして自分らしく生きられないの?」
繰り返すそのお悩みをリトリーブサイコセラピーで
根本から解決します。
少しずつ日が伸びてきましたが
まだまだ寒い日が続きますね。
風邪やインフルエンザが流行っていますね。
私のかかりつけ病院の看護師さんによると
今年は高熱が出なくてもインフルエンザに
罹っている人も多いので、体調に異変を感じたら
早めの受診がお勧めだそうですよ。

今日は「マスクを外せない心理」について
考えてみようと思います。
最近マスクをしている人が多いですよね。
私が子供の頃はマスクというと
白いガーゼのイメージだったのですが
最近は色が選べたり小顔効果など
いろいろなマスクがありますね。
感染症予防や咳エチケットとしての使い方以外に
マスクをしていると安心を感じる人はいませんか?
もしかしたらそれは心理的な問題を
抱えているのかもしれません。
以前NHKで「自分を隠したい 広がるマスク依存」という番組が
放送されました。
番組の中でマスクをする人へのインタビューです。
「(人に)見られてるという妄想じゃないんですけど、そういう視線を感じたりしたときに、顔真っ赤になっても”マスクしているから大丈夫だ”と自分に言ったりしています。」
「今の職場では取りたくないです。
不安ですね、(マスクを)外すとなると。
守られてる感があるので。」
「初対面とか、苦手な人がいるところだったり、人がいっぱいいるところとか。
顔が隠れている安心感で、いろんなことをシャットダウンできるような気がします。」
インタビューではどれも人が関わる場面ですね。
共通するのはマスクをしていると
安心を感じているようです。
マスクに依存してしまうのは
そもそも人が怖いからだと私は思います。
■ 「人が怖い」という自覚はありますか?
「人が怖い」と言われてピンときますか?
私の場合は自分が人を怖がっているなんて
思っていなかったのです。
ごく普通に社会人として生活しているし
友人もいるのに?と思っていました。
子供の頃からその状態が当たり前すぎて
怖いと感じていることに気づいていなかったのです。
人を恐れる気持ちは誰にでも多少あると思いますが
もし日常生活に支障を感じるのであれば
解消していきたいですよね。
当てはまる人はもしかしたら自覚がなくても
人が怖いのかもしれません。
◇ マスクや髪の毛で顔を隠すと安心する
◇ 周りの目が気になる
◇ 目立つ服を着ない
◇ みんなと同じでないと不安
◇ 自分の意見は言わない
◇ 声が小さい
◇ 雑談が苦手
◇ 人と親しくなりかけると離れる
◇ 人といると緊張する
◇ 人がたくさんいる場所では気配を消す
◇ 人を信用できない
◇ 本音を言えない
◇ SNSでは顔を出さない
◇ 電話が苦手
◇ 買い物、アルコール、ギャンブルがやめられない
◇ 過食など摂食障害
◇ 死にたい、消えたいと思う

■ 人が怖くなった背景
どうしてこんなに人が怖くなってしまったのでしょう?
それは過去のどこかで人によって
深く傷ついてしまったからですよね。
もうあの時のような思いはしたくないから
怖がることによって人を避け
自分を守っている状態なのですね。
もしかしたらこのような経験をしているのかもしれません。
■ いじめにあったことがある
■ 親が人付き合いをしない
■ 喧嘩が絶えない家庭だった
■ 愛情や共感がない家庭だった
■ 親から「できたことを自慢するな」などと言われた
■ 親が支配的だった
■ 親から「どうしてできないんだ」などと言われた
■ 感情を出すことを禁止されていた
■ 家族が多くて見てもらえなかった
■ 過保護、過干渉
■ 虐待、ネグレクト
また日本人は、人に迷惑をかけてはいけないという感覚が強いので
そのあたりも人が怖くなる原因のひとつかもしれませんね。
番組の中で精神科の先生はこのように言っていました。
「他人に自分の喜怒哀楽を読まれずに済みますから、自分がどのように相手に見られているか気にしないで済む。マスク依存を続けていると、社会との壁を高く作ってしまう。ひきこもりに陥ってしまう危険性もある。」
うん、そうですよね。
私もその通りだと思います。
「自分の喜怒哀楽を読まれずに済む」のは
自分の感情を自由に表現することに抵抗があったり
本音を知られることを恐れているのかもしれませんね。
「自分がどのように相手に見られているか」というのは
自己重要感や自己肯定感と呼ばれるものが低い状態でもあります。
他にも肌荒れや歯並びを隠したいなども
マスクに依存するきっかけとなるかもしれませんね。
一時的に隠したいのではなく
顔の気に入らないところを
ダメだと否定し続けるのであれば
これは自己否定につながりますよね。
エスカレートすると
もしかしたら美容整形を繰り返すように
なってしまうかもしれません。
マスクをすると顔の判別が難しくなるので
声を掛けられにくくなりますよね。
そうやって人と関わらないようにしている人も
いるかもしれません。
このままだとマスクを外さないといけない場面を
避けて生活するようになっていく可能性もありますよね。
人に近づくのを避けていれば
一時的な安心感は手に入るかもしれませんが
それと引き換えに孤独ですよね。
■ 「人が怖い」は解消できる?
はい、結論から言うと解消できます!
もし怖いと感じたときは、その感覚を否定せずに
自分は人が怖いんだなと、ただ自分を認めて
受け入れてあげてくださいね。
人が怖くなってしまった原因は必ずあります。
その元となった体験の感情を癒していくと
怖いという感覚も徐々に薄くなっていくと思いますよ。
そうすると自分から人に近づくことが
できるようになるので、さらに人が怖くなくなるはずです。
自分の心を見つめて、人と安心感で繋がる関係を築いてみませんか?
