システムとしての家族

こんにちは。

心理セラピスト満月のりこです。

 

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「システムとしての家族」

 

生まれた時から当たり前のように存在する家族ですが、時代と共に家族の形は変わっていますね。

家族の形が変わっても、変わることがないのは家族の幸せを願う気持ちではないでしょうか?

 

今日はシステムとしての家族について考えてみました。

 

働き蟻の法則をご存知ですか?

 

働き蟻は働き続けるからその名が付いていると思っていたのですが、働き蟻のうち本当に働いているのは8割で残りの2割はさぼっているのだそうです。

 

よく働く蟻が2割、普通に働く蟻が6割、さぼっている蟻が2割で、よく働く蟻だけを集めても、一部がさぼり始めて2:6:2の割合になり、逆にさぼっている蟻だけを集めても一部が働きだして、2:6:2の割合になるのだそうです。

 

さぼっている蟻は、働いている蟻が疲れた時のために休んでいるらしいです。

さぼっている蟻がいることは非効率的にも思えますが、この蟻の存在こそが蟻のコロニー存続には大事なのだそうです。

 

この話を知った時、人の場合はどうだろう?という思いがふと浮かんできました。

 

親(主な養育者)と子供で構成された家族で考えると、人の場合は親が本来の役割をさぼると、家族の存続が難しくなりますね。

その場合、子供が親の役割を心理的に担い、家族として存続しているケースもあるのではないかと思いました。

 

改めて家族とは何でしょう?

「家族」を辞書で引いてみると、『夫婦や親子、兄弟など、極めて近い血の繋がりがあり、普通は生活を共にしている人々』とありました。

 

では、家族の機能とは何でしょう?

第一には、衣食住を確保して生命や生活を維持していく機能が考えられますね。

家族は人が生きるための基本的な欲求を満たし、次世代を担う子供の養育を行う場所です。

 

また、家族が危機的な状況になった時にはそれに対処し、その状況を克服するという機能もありますね。

そして、家族が存在することによって食や性などの不要な諍いが減り、社会秩序が守られるという側面も考えられます。

家族は単に生理的な欲求を満たすだけの場所ではなく、心理的にも社会的にも機能しているのですね。

 

家族が機能している時は、家族がシステムとしてお互いに影響し合いながらバランスを取っている状態と言えるかもしれません。

このシステムは家族の形により違いがありますが、結婚、子供の誕生や成長、子供の独立など、時間の経過と共に変化していきます。

 

一般的に家族の中心は夫婦ですね。

夫婦の関係が安定している時は、家族は協力し合える関係であり、家族間には柔軟な境界線があります。

 

子供に問題行動が起こった時、母親と子供との二者関係で考えがちですが、システムとしての家族と捉えると家族全体の問題となります。

子供の問題行動の背景には、子供の気質や親子の関わり方の他に夫婦に葛藤がある場合も多いようです。

 

子供の問題行動は、わかって欲しい、見て欲しい、愛して欲しいなどの親へのメッセージとも言われますね。

子供の問題行動は親としてはとても心配になりますが、これをきっかけとして夫婦に会話が生まれ家族としての機能を取り戻すこともあります。

 

夫婦に葛藤がある場合、他にどのようなことが起こるのか、子供がいる場合で考えてみます。

生き物は生命を維持するために行動しますよね。

子供は一人では生きていくことができないので、そのために家族の存在を守ろうとします。

 

例えば、父親が母親に暴力を振るい、いつも母親が泣いていると・・・

子供は母親を不憫に思い、可哀そうな母親の愚痴を聞いて慰めるようになるかもしれません。

両親の喧嘩は自分の命も脅かされそうで怖いけれど、何事もなかった振りをして幸せな家族を演じるようになるかもしれません。

 

母親が家の外ばかり見て、父親が寂しそうにしていると・・・・

子供は父親を喜ばせようとするかもしれません。

父親が気に入るような可愛い子供を演じたり、父親の面倒を見るパートナー役になるかもしれません。

 

両親が仮面夫婦だと・・・・

子供は二人を仲良くさせようと、優秀な子やダメな子になって両親の気を引こうとするかもしれません。

 

このようにして、子供は親の親役やパートナー役、あるいは家族の仲介役を引き受け、時には自分自身を損なってまでも家族を守ろうします。

システムとして家族全体でバランスを取ろうとしているのですね。

 

この役割は意識しない限り抜けることはできません。

大人になっても無意識に子供の頃と同じ役割を他人との間でも繰り返します。

大嫌いだった親と同じ行動をするようになったり、親と似ている人と結婚をすることもあります。

 

そして、このような生きづらさを抱えます。

 

・自分の気持ちより人を優先する

・人が怖くて緊張状態が続く

・人の顔色を見て下に入る

・人を信用できない

・子供を愛せない

・感情がよくわからない

・死にたいと思う

・アルコールなどの依存症

 

子供は主な養育者から人との関わり方を学ぶのです。

人との関わり方は自分と向き合うことによって、変えていくことができます。

 

人間関係に悩んだ時は、自分の原家族との関わり方を振り返ってみることをお勧めいたします。